『スタンフォードの監獄実験』
この実験はアメリカ、スタンフォード大学心理学部において実際に実施された心理実験の1つである。元となる実験では被験者として公募した男子大学生20名程が無作為に選出され『看守役』と『囚人役』という2つの郡に振り分けられた。
実験場は実際の監獄を模した環境を作り、その監獄という特殊な環境下において生活をする中で、人はその置かれた環境、与えられた役割に無意識の内に自分を近づけてしまうのではないのかを検証するものであった。
・囚人役10名、看守役10名にそれぞれ役割が振り分けられる。
・看守役は制服に着替え囚人役達の監視をする
・制服として警棒の携帯をするが、囚人役に対する暴力は禁止される
〇囚人役は目隠しと手枷をして移送され、監獄においては囚人服を着用し、名前を剥奪:識別ナンバーで呼ばれることになる
〇監獄内では決められた時間に労務に励み、それ以外の時間ではそれぞれの独房の中で寝食をすることになる
・こうした状況下でそれぞれの役割を全うするよう努める
尚、この実験はスタンフォード大学で行われた際、当初予定していた2週間が経つことなく、6日間をもって中止を余儀なくされている。その理由としては、看守役の暴力や差別の増加、囚人役のストレスによる脱退などが問題となり、弁護人が立ち上がりスタンフォード大学に中止を求めたことによる。
ただし当時の実験では看守役の看守長を演じていた教授から、暴力を助長するような内容がミーティングの際に提示されていた可能性などがあり、真偽の程は不確かなものであると論じられている。
なお、ケンショウ学級では例え何が起ころうとも、被験者たちにどんな変化が起きようとも2週間実験を実施し続けるものとする。
「--最後のケンショウ実験の始まりだ」



