ケンショウ学級


――――僕はいつから、普遍的で当たり前なことに高揚感を抱かなくなってしまったのだろうか?

「いよいよ、最後の実験の準備も整う。さて、そろそろ誰か気付くだろうか?」

…………隠し通せるとは思っていない。

でも、僕は僕の為に、この実験を終わらせなければならない。

例えその為にどれだけの命が犠牲になろうとも…………ね。

「…………にしても、やってくれる。まさか、あんな刃を隠していようとはね」

僕の抱いていた違和感は、疑惑へとその姿を変えつつあり、その疑惑はすぐに確信へと変貌していくことになる。

揺らぐ。

確信へと変わっていくその間にも、思考が頭が脳が神経が、生理的ななにもかもがその事実を否定しようとするのだから。

揺らいでいる。

僕は、僕は大切な何かを犠牲にしてまで、僕のことを守ることができるのだろうか?

僕は…………

――僕は…………

…………僕は

思考と言う名の閉鎖された空間で、どこまで残酷になれるだろうか?