実証実験を終えて教室に戻ってきた生徒の中から、自ら与えた電気ショックによって死んだクラスメイトへの謝罪の言葉はなかった。

閉鎖された空間において人はどこまでも残酷になれる。

認めたくなかった。

でも、事実としてそのことが目の前に広がっている。

僕らは人間はどこまでも残酷で醜悪な存在なのかもしれない。


「僕らはなんでこんなにも弱い…………」


もう砕けそうだ。

僕も皆も。

でも。

…………終わらせるこんな腐りきった殺戮ゲームを。


そう、僕が終わらせるんだ。