「…………っせぇよ」
寺井くんは下を見つめたままそう言った。
その頬は真っ赤に腫れていた。
「なによ、あんたなんて恋人を殺して、自分だけ生き残って!」
「んだと、てめぇコラぁ!
てめぇに紗由理を殺したオレの気持ちがわかんのかよ!?オレが死んでれば良かった。オレが…………それなのに」
寺井くんが雨宮さんの胸ぐらを掴んだ。
雨宮さんは目をそらしもしない。
見学者達が実験に参加した人に言ってはならないであろうことがひとつあった。
お互いが冷静だったのなら、雨宮さんがそのことを口にすることはなかったのだと思う。
「何よ。
あんたが実験中止を4回訴えていたら眞木だって助かったのに!!」
「…………え?」



