ケンショウ学級


ブース07。

「さっきの45ボルトでも痛みはあった。60ボルトって…………どうなんだ?

痛いのか痛いよな?なぁ、止めさせてくれよ」

寺井くんは震えながらに白仮面にそう言った。

白仮面は一言で答える。

「あなたに続けて頂かなければ困るのです」

「…………でも、でも」

寺井くんの動揺にも白仮面は何も言わずに寺井くんを見つめ続けるだけだった。

「…………紗由理、うあ」

4回目の電気ショック、電圧は60ボルト。

体感した45ボルトよりも強い痛みにはなるが人間の身体に異常は表れない電圧だ。



実は先生役だけは、電圧の強さによる『被験者の反応予測』がある明快な方法で知らされていた。

しかし、それの真偽も分からないことなので、不安はどんどん募るだけだったろう。

寺井くんは、目をつむりながら60ボルトの電気ショックを眞木さんに浴びせた。

この時、意識のなかった眞木さんの指が、電気ショックの後に数回動いたことを寺井くんは知るよしもない。