「ここからは、先生役のみに通達します。
これから先生役にも擬似的な罰として、生徒役が受ける罰のごく弱いものを体感して頂きます。
ちなみに今回体感して頂く電圧は45ボルトです」
つまり、これは今から自分が相手に与える罰を身をもって知っておけということだろう。
「それでは合図で電気を送りますよ」
擬似的とはいえ電気ショックなんてくらいたくはない。
そんな僕らの気持ちをアイツはまるでわかっているかの様だ。
「今回はおまけで見学の君たちも一緒に45ボルトを体感してね」
「は?……………………痛っ!」
「きゃ!!」
「うおっ!?」
特に支障はないけど、普通にピリッと痛かった。
間違える度にこれをされるとなるとなかなかに…………
「マジでふざけんなよ、アイツ」
「びっくりしたー」
「これは罰における電気ショック30段階中の下から3番目の強さになります。
つまり、こうした罰による不快感を避けるために人の記憶力は強くなるのか?ということですね」
偽の実験なのに、確かにそんな現象が起こるのではないかと思ってしまう。
嫌だから必死で記憶するってことは、普通にあり得そうだ。
後は問題なのはどんな問題が出されるのかと、僕らにも内緒にされている先生役のみの特権についてだ。
「では、再び皆さんへのアナウンスです。
これより、連合学習課題の例題をお出しします」



