結局、観覧車にもう一度乗った。
甘い雰囲気になることなんて一切なかった。
たいした会話もしてないけど。
それでも…なんだか、ふたりの距離が縮まった気がした。
こういうなんでもない時間だけど。
あたしたちにとって、なにも無駄なことはないよね。
コタちゃんも、そう思ってくれてる?
観覧車を降り、立ち並ぶ小さなお店を見てまわる。
「わ~これいいな」
雑貨屋で、革紐にシルバーの飾りがついたシンプルなネックレスを見て手に取る。
「お前、そーいうの好きなんだ?」
「うん、合わせやすそう」
「意外に地味だな。かわいいのが好きなのかと思った。こーいうのとか」
そして、近くにあるビーズのネックレスを指指す。
ブルーを基調としたキラキラの華奢なネックレスは、あたしが触ると壊れてしまいそうなほど。
「こーいうの、ちぎっちゃいそ~で」
「そんな簡単に切れねーよ。つけてみれば?」
え、え。
甘い雰囲気になることなんて一切なかった。
たいした会話もしてないけど。
それでも…なんだか、ふたりの距離が縮まった気がした。
こういうなんでもない時間だけど。
あたしたちにとって、なにも無駄なことはないよね。
コタちゃんも、そう思ってくれてる?
観覧車を降り、立ち並ぶ小さなお店を見てまわる。
「わ~これいいな」
雑貨屋で、革紐にシルバーの飾りがついたシンプルなネックレスを見て手に取る。
「お前、そーいうの好きなんだ?」
「うん、合わせやすそう」
「意外に地味だな。かわいいのが好きなのかと思った。こーいうのとか」
そして、近くにあるビーズのネックレスを指指す。
ブルーを基調としたキラキラの華奢なネックレスは、あたしが触ると壊れてしまいそうなほど。
「こーいうの、ちぎっちゃいそ~で」
「そんな簡単に切れねーよ。つけてみれば?」
え、え。