「なかなかに強い妖怪たちね」

藤さんはまだ余裕の表情。



「やれ」





と藤さんが言った途端、後ろに控えていた妖怪たちが襲いかかってくる。



「わああっ?!」


広い部屋で、
私たちは大量の妖怪たちに分断される。



やばい、離されちゃった。



容赦なく切りかかってきたり突進してくる妖怪たち。



「……こんにゃろっ!」

前と同じように風で部屋から追いだそうとしたけど、


『同じ手は食わん』

風をかき消される。


あの時の妖怪たち?!