藤さんが腕を振り下ろした瞬間。



「!」



私たちの周りに、黒い大きな犬の妖怪が
何匹も現れる。


『召喚の術ね。使役されてる』

『来るぞ』


峰葉が言った瞬間。




ガウ!!



一気にオオカミたちが飛び掛ってくる。



「っ!」


私も腕を勢い良く上げると。


「「キャンッ!」」

「あらまぁ」