「……………峰葉。

その人、私の、恩人だから………」


「この人が?」


峰葉はぐったりしていたのだけど。



『ん………』

「峰葉っ!」


うっすらと、目を開けた峰葉。


峰葉はそばに座る私を見て。



『…………七波?

大きくなった、な………。


私はついに、幻を見るようになったか……』


私に手を伸ばしながら、ふふ、と静かに微笑む峰葉。