「いい?いくよ?」 私は神凪さんに教えてもらったとおりに。 神凪さんと石に両手をかざしてありったけの力を込めて、 その力が石に浸透して石を内側から砕くのをイメージした。 すると。 パキッ…………… 石にヒビが入り、中から妖怪が出てきた。 「…………え?」 「おっと」 神凪さんが、 その意識のない妖怪を受け止める。 「………ハァ、おつかれさま! ……さすがに、息が切れたよ………」 神凪さんが労ってくれるけど。