『ほんとにやるの?七波。

いくらあなたが強い力を持ってるからとはいえ、眠っている者の意識を引き出すのは

名のある祓い屋や妖怪でも難しいことよ』

燈桜が心配そうに言う。


『僕たちは危ないと思ったら、
止めに入るからね』

と歩積。


「うん。おねがいね」


私は、
眠る凛ちゃんに向かって手を伸ばした。