「深月くん。コイツは 柊木蘭。
俺らのリーダーなんだぜ」

蘭の説明をするクラスメートの男の子。


「なんでもできてかっこいいんだ」

その男の子の言葉は、
8年経った今でも覚えてる。


蘭はふっ、と笑って言った。

「よろしく、深月」




放課後。

帰ろうとしていた俺のところに来た蘭。

「ちょっといいか?」


俺と蘭は一緒に、近くの公園へ行った。

ブランコに揺られながら、気になってたことを聞く。

「蘭は、視えるの?」

「ああ。俺も見える人間はお前が初めてだ」