「成海さんはここでなにしてるの?」 「あたしは友達と集まりがあって。ほら、そこの喫茶店で。」 指を指して教えると、「そっか」っと言ってまた微笑んだ。 なんだろう、この距離。 遠くもなく、近くもない。 手を伸ばせば届きそうなのに届かない。 お互い近くに寄るわけでもなく、離れてるわけでもない。 だからこの微妙な距離に、あたしは近づきたいって思った。 でも、 「時間は大丈夫?」 「え?あ…」 腕時計を見ると、約束の時間の3分前。 そろそろ行かないと。