─────バンッ!!と勢いよく扉を開けたその先は屋上だった。
掃除もしてないし雨水で下は汚れてるしあまり立ち入る事はないけどグラウンドからはよく屋上が見える。
「はぁ……な、なにしてるの?」
逆光でよく見えないけど人のシルエットははっきりと分かる。
「お前って見た目通り足おせぇのな」
確かにここから外周は見えるし、いつから見られていたんだろう……とかはどうでもよくて。
「いや、なにしてるの?そんな所で」
蒼井は何故か手すりの向こう側にいた。そこには僅かな隙間しかなくて足先がはみ出るぐらい本当にギリギリの場所。
「考えごと」
当の本人は怖がるどころか冷静で外側から手すりに寄りかかって肘をそこに乗せるほど普通だ。
「か、考えごとって……そ、そんなところでしなくてもいいでしょ」
慌ててグラウンドからここまで走ってきたのに焦っているのは私だけのようだ。とゆーか、私が来る必要なかったよね?
あそこに人がいるって言えば先生か誰かが向かったはずだし、なんで慌てて来たりしたんだろう……
「お前あそこからよく俺だって分かったな」
「だって色つきのパーカー着てる人他にいないし…」
まぁ、パーカーで分かったわけじゃなくてただ単に視力がいいだけ。両目共2.0あるし。



