「はあっ、はっ、・・・・・・っく」 「てめっ、強すぎだろぉっ」 息切れをして1人を見つめる複数の男たち。 漆黒の髪をした綺麗な男が、彼らを上から見下ろす。 「だれっ、だよ」 「こんな、はっ、奴、見たこと、ねぇ」 息も絶え絶え、彼らはささやくように呟く。 「さあ。 俺が俺であることを分かっていれば、他人に認識してもらわなくても構わないから」 遠い目をして、だけど力強い目が、彼らを見下ろす。 濁った漆黒の瞳が揺れる。 「なんでこんなことをした」 漆黒の男が彼らを問いただす。