「あー、うん。そうだよね、えっと……二人共、シキに自己紹介してあげて」 翔空が相変わらず言い合いをしている二人の間に入って溜息をついた。 「ねー、聞いてる?」 最終的に、お互いが顔を背けあって収まった口喧嘩で、二人はあたしを向いてハッとしたような顔をした。 「あー、ごめんね?私、樋口 夏菜(ひぐち なつな)。この変態野郎とは昔からの腐れ縁で、この馬鹿は一応私の彼氏」 「か、彼氏っ!?」 あまりにも驚きすぎて目を見開いたあたしに、黒髪の男の子はへへっと嬉しそうに笑った。