「シキ、2年も会って無かったのに全く変わんねーな。今身長いくつだ?」
ポンポンとあたしの頭を叩きながら、お兄ちゃんはクククッと堪えるように笑った。
「……146…だけど。お兄ちゃんこそ、いくつなの?」
前にあった時よりも伸びてない?
見上げるあたしが疲れるんだけど。
その歳にして伸びるとか、いつまで成長期なの?という視線を向けながら訝しげに尋ねた。
「相変わらずシキは小せーな。俺は183だったかな、確か」
「もうのっぽ域に突入したね。あたし達って、ほんとに血のつながった兄妹なのかなぁ」
「確かに背は全然似てねーけど、こんなに美人で可愛いんだから、正真正銘、俺の妹に決まってる」
真顔でそう言ったお兄ちゃんに、少し呆れ気味に溜息をついた。
こういう所も変わらないよね。
……って、時間!
「お兄ちゃん、そろそろ行かなきゃ!」
「あぁ。星澟だろ?あんな難しい所の試験、よく受かったよな。さっすが俺の妹」
「お兄ちゃんが勉強しなさすぎなだけだと思うけど」
2年という空白の時間を全く感じさせないほど、あたしとお兄ちゃんは自然な会話をしながら改札を通りぬけた。
ちょうどきていた電車になんとか乗り込み、あたしはお兄ちゃんという盾に守られながら、満員電車での時間を過ごす。



