でもね、お母さん。 仲良くなったらその分、離れるのが辛くなるでしょ? だからあたしは、今までも友達と呼べる人は出来ても一線引いて、過ごしてきたんだよ。 親友なんて呼べる人は未だかつていない。 いつ引っ越して、転校する事になっても悲しくないように。 あたしが人と関わることが苦手なのは、そういう事で。 だからあたしは、翔空の気持ちに応える事が出来ないんだ。 今少し、彼が気になってしまっている自分を……隠して消さなければいけない。 心が近づいたらその分だけ、きっとお互いが傷つくのだから。