「大丈夫か?この人混みはその小さい身体じゃ危ないな」
「いいね、お兄ちゃんはそんなに背が高くて。……じゃないよ、久しぶり!お兄ちゃん!」
苦笑しているお兄ちゃんに、あたしは会えた嬉しさからギュッと抱きついた。
そんな私の頭を優しく撫でてくれる。
変わってないな、お兄ちゃん。
サングラスで顔の半分が隠れてしまっているけど、それでもわかるこの端麗さ。
あたしと本当に兄妹なのかってくらいに、長身でスタイルも抜群。
都会の人は髪を染めている人が多いけど、お兄ちゃんは2年前最後に会った時と変わらず、サラサラな黒髪のままで。
髪色だけは、そっくりなんだよね。
あたしは若干クセがあるから、お兄ちゃんみたいにサラサラって訳ではないんだけれど。
妹のあたしから見ても、お兄ちゃんはかっこいいと思うし、こんなにキラキラしたオーラを放っている人には会ったことがない。
実は今若い女の子達から大人気なファッションモデルの〝シオン〟は、紛れもなくあたしのお兄ちゃん……詩音だったりする。
キラキラオーラは芸能人生活のなかで、さらに高まったのかもしれない。



