「もう絶対離さないから。俺、シキがいないとほんと無理みたいだし」 「ふふっ、なんか痩せたもんね」 「何も喉通らなかったからね」 「あたしも、もう翔空から離れないよ」 少しばかり明るくなってきた夜空の下。 ギュッと繋いだ手を離さないように、お互いの存在を確かめるように、あたしと翔空は深いキスをした。