キミと初恋、はじめます。




〝~♪キミへ伝えたい想いは

どれだけ離れても、きっと変わらないから

愛してる…その言葉を今キミに贈るよ~♪〟




「……翔空が、好き」




歌い終わって無意識に呟いたその言葉。



そして同時に、あたしの瞳から涙が零れ落ちた。




ベンチに座ったまま、俯いて次から次へと溢れて来る涙を拭う。




「っ……ひくっ……うぇ……っ」



情けない。



こんなの誰かに見られたらただの変質者じゃないか……



ゴシゴシと服の袖で涙を拭って、すぅっと息を吸いながら顔を上げた。



……瞬間。




止まるはずの無い時間が、止まった。



あたしを含む全ての時間が、止まった。