キミと初恋、はじめます。



「早くしろよ。空港まで送ってやる」


「っ……ありがとー、詩音さん」




俺は近くにあったクッキーを引っつかむと、口に放り込んだ。




シキ。


離れていて、わかったことがある。



俺の運命の相手は、やっぱりどうしたってシキなんだってこと。



だって離れてて、こんなに辛くなんのなんてシキ以外ありえないし。



一方的に別れるなんて、シキも相当なマイペースだな。



……俺には、敵わないけどね。



迎えに行くから。


シキから貰ったマフラーと、グレーのウサギを持って、ひとりぼっちで泣いてるキミの所に。



今度は離れないように、ずっと抱きついていよう。



そう心に決めて、詩音さんと共に家を飛び出した。