「……これ、シキの手紙か?」 ふと机にあった手紙を拾い上げ、それに目を通した詩音さんは、今度は盛大に溜息をついた。 「ったく……こんなの書いといてあれだもんな」 「……あれって」 シキの事であろう、その言葉に俺の瞳に色が戻り始めた。 「……俺の質問に答えろよ。翔空」 「………………」 「おまえは、シキが好きか」 なんでそんなことを、俺に聞く? 「そんな当たり前な事を、俺に聞かないでよ」 思わず睨みつけて、そう言い放った。 詩音さんはしばらく俺と睨み合って、フッと笑った。