キミと初恋、はじめます。



あの日、最後にシキと別れてからどれくらいの日が経ったのかな。



そんな事も思い出せないくらいに、長い時間が経った気がした。



まともに食事も取らず、ただ窓辺で一日中空を見上げる日々に、俺はどうしてなにも違和感を感じないんだろうね。



シキを失った世界は、こんなにも色がない……何も無い世界。



思い出すのはシキの事ばかりで。


夏と祐介が訪ねてきて事情を知ったけど、もちろん二人もシキからは何も聞いていなかったらしい。



ただ一人、詩音さんなら知ってるかもしれない。


そう思ったけど、電話すらもかけられなかった。


こんな現実、全て夢なんじゃないか……そう思っていたかったから。