◇ 翔空side 「ちょっと翔空、いい加減にしなさいよ」 「せめてなんか食べろよな」 夏と祐介の心配する声が聞こえてくるけど、食べ物なんて喉を通るわけがない。 あの瞬間…… あの手紙を見た瞬間…… 心がなくなった気がする。 何が書かれていたかって? 何も書かれてない。 ただ…… 〝…全てを捨てて、あたしはあたしの居場所に戻ります。今までありがとう。それからごめんね…〟 それだけ。