張り裂けそうなくらいに痛い胸を隠して、あたしは翔空に抱きついた。



「今日はシキの方が甘えたなのー?」



そんな事を言いながら、あたしを抱きしめて頭を撫でてくれる翔空。



好きだと言ってくれた翔空に、あたしは応えられなかった。



今日一日、すごく楽しかったけど、楽しかった分辛かった。



最後の日、それがクリスマスイブなんて、なんでこんなに残酷なんだろう。


だって今日は……




「シキ、ちょっといい?」


「……え?」




突然言われた言葉に、翔空から離れると翔空は、あたしの手を掴んでシャラン…と何かを手首につけた。



……これ、ブレスレット?



キラキラした星が連なった虹色のブレスレットに、あたしは戸惑って翔空を見上げる。