キミと初恋、はじめます。



会計を終えて、二人でそのウサギを眺めながら歩く。



「どこにつけようかなぁ」なんて呟きながら、隣を歩くシキに頬が緩む。



「シキー」


「うん?」


「好きだよ」



ギュッと後ろから包み込むように抱きしめて、いつもと同じように言った。



「…へへっ、ありがと」



あれ?


いつもなら「あたしも好き!」って返ってくるのに、今日は違うんだ。


俺の腕の中で笑うシキが、どこか俯いてるよーに見えるのは気のせい?



「翔空、歩きづらいよ」



もう…と頬を膨らませて見上げてくるシキの顔は、いつも通りだった。



気にしすぎ、かな。


実を言えば、昨日俺も寝れなかったんだよねー。



こんな普通のデートプランでいいのか、とか思いだしたら止まらなくなったし。



喜んでくれてるみたいだから、結果オーライってやつかな。