和やかな雰囲気になった医務室。
響くんと翔空は相変わらず睨み合ってるけど、前みたいな鋭さは無かった。
祐介くんとなっちゃんが、顔を見合わせて溜息をつきながらも笑って。
そんな皆を見ながら、あたしと南先生は微笑んだ。
色々事件はあれど、最後はこうして穏やかな気持ちになれるのが、今のあたしのいる場所なんだよね。
翔空、なっちゃん、祐介くんがいて。
響くんや野村くんみたいな友達もいる。
もうすぐ一人暮らしになるけど、きっと寂しくはならないだろうな…なんて思いながら。
何故か清々しい気持ちに、大きく深呼吸をした。