◇ ────…ブーッブーッブーッ 「……んん……?」 どこかでスマホが鳴る音がする。 手探りで探し当て、回転していない頭のままスマホ画面を押した。 「………………」 『シキ?』 耳に当てたスマホから聞こえてくる声。 ん? 今の声って…… 『ごめん、寝てたー?』 次の瞬間、あたしの頭は一気に冴え渡った。 バネの勢いで飛び起きる。 「と、ととと翔空っ?」 『ん、ごめん、起こしたっぽいね』 電話越しに聞こえる翔空の苦笑混じりの声に、あたしはかぁっと顔が赤くなった。