キミと初恋、はじめます。




「シキも詩音も、わたしの大事な子供。何があってもね」


「お母さん……」


「お母さんは大丈夫だから、この場所でシキがやりたい事見つけなさいよ?」


「っ……うん!」



お母さん、大好きです。


今までのように、そばにいられるわけじゃないけれど。



応援してくれるお母さんや、お兄ちゃんもいる。


これが俗に言う独り立ち…というやつだろうか。



それから、お母さんとアルバムを見ながら昔の事をたくさん聞いた。


アルバムを見ていく中で気づいたのは、あたしとお兄ちゃんの写真はあっても、お母さんとお父さんの映る写真は殆どない事。



それは、あたし達を撮るのはお母さんで、お父さんはいつものようにいなかったから。



ただ唯一、家族で写る写真があるのをあたしは知ってる。



それは、あたしとお兄ちゃんの七五三の写真。


その時だけは、家族で写ってるんだよね。


もちろん、お父さんは笑ってないけど。


それでもやっぱり、家族で写る写真はとても貴重で大事なものに思えた。


どこに引っ越しても、その家族写真はお母さんが可愛らしいフレームに入れて、飾ってるんだ。


あたし達家族の、繋がりのようなものなのかもしれない。