「お母さん、この写真貰ってもいい?」 「もちろんいいわよ。…はい」 その写真をアルバムから抜き取って、手渡してくれたお母さんにお礼を言ってから、しみじみとその写真を眺める。 「ふふっ」 「気に入った?」 「うん!全然憶えてないけど、あたしじゃ無いみたいに楽しそうだなって思って」 見れば見るほど、その写真に映るあたしは、満面の笑みだった。 黒髪は今と何ら変わらないけど、今よりも少し短くて。 背景にうつる公園は、少しばかり懐かしい感じがした。