キミと初恋、はじめます。






「マジですごかったよな!」


「さすがの私も驚いたわよ」


「……やめてよ、ふたりとも…」



無事、学園祭の1日目が終わり、解散となった後。


お兄ちゃんの運転する車に、あたしと翔空、なっちゃんと祐介くんを乗せて混んでいる東京の街を走っていた。



「さすが俺の妹」


「お兄ちゃんが無茶ぶりするからでしょ!」


「その割には生き生き歌ってたじゃんか」


「………………」



確かに。歌い始めたら、もう周りなんてどうでもよくて。


ただ楽しい歌いたいって気持ちだけで、気づいたら二曲とも歌い終わっていた。


その後はもう放心状態で、全然覚えてないけれど。