キミと初恋、はじめます。



「何ひとりで百面相してんだよ、シキ」


「ひぃっ」


「おいおい、兄に向かってその怯え方はなんだ」



────…ガシッ


とりあえず掴んだ。


お兄ちゃんの腕を。


そして回れ右をして、少し前までいた裏方にお兄ちゃんを引っ張り込んだ。



「うおっ」とお兄ちゃんの驚いた声があがる。