キミと初恋、はじめます。



「行こ、翔空」


「どこにー?」


「翔空のクラス。みんなきっと、待ってるよ?あたし午前でシフト終わりだから、お客さまとして迎えてくれる?」


「しょーがないなー。シキの頼みなら、戻ってあげる」



なんでそこだけ上から目線なのかは、わからないけど、あたしはクスッと笑って翔空の手を握った。


いつもは翔空からだけど、たまにはあたしから繋ぐのも悪くないな……なんて。


若干頬を赤くした翔空が、なんとも可愛くて仕方がないけれど。



「ね、翔空?」


「うん、戻ろーか」



締めてあった鍵を開けて。

あたし達はまた、騒がしくも賑やかな星凜学園祭へと足を踏み出した。