…………でもぉぉぉぉ!


なに、なんなの、これは!


お姫さまって、もっとスカート長いイメージだったんだけど!?


超、ミニスカだし!

ひらひらレースがたくさんついてるし!

こんなの絶対あたし、似合わない……!!


そんな心の叫びをあげながらも、恐る恐る、その異様に可愛い服を頭から被る。


ワンピースタイプで、腰にはリボンがついている為スタイルがよくわかる構造。


それにもう九月下旬だというのに、半袖だし。


衣装に合わせて用意された、短めの靴下と靴を履く。


どうしよう……鏡、見たくない……。



「詩姫?着替えた?」


「っ……う、え、いや、あのっ」


「は?開けるわよ」


「えぇっ!?」



あたしの虚しい叫びと同時に、個室になっていたカーテンがシャッと開けられる。


もう既に涙目になっていたあたしと、更衣室で着替えていたクラスの女子達、そしてなっちゃんと目があった。


ものの数秒、シーン…とした空気が流れる。