キミと初恋、はじめます。



隠れ家の中は、大理石のような石が、広がっていた。


ベンチがあるわけでもなく、水くみ場があるわけでもなく……

ただ、平らな石の間が広がるのみ。


柱で隠されたその石の間は、直径でも3mほどしかないものの、頭上は石の屋根で覆われ、柱の隙間から流れ込む光だけの世界。


……外よりも幾分暗くて、ひんやりとした空気が漂っている。


でも、あたしが目を見開いてかたまったのは、それが理由じゃない。


その石の間の中心に、なぜか〝人〟が寝ていたから。


人だよ?人!人間!

よく寝てるみたいだし……。


気持ちよさそうに、スースーと寝息が聴こえてくる。