ねえ、シキ?
シキの笑顔は、陽だまりみたいにあったかいってこと、自分で気づいてる?
あと、シキにギュッてした時、いつもいい匂いがするんだよ。
安心する、柔らかくて温かいシャンプーの香り。
怒るとツンッてするところとか、照れるとすぐ赤くなって顔を背けちゃうところとか、全部が可愛い……なんて言ったら、また怒っちゃうのかな。
でも、俺はね。
もっとシキの事知りたいと思う。
もう、逃げるのやめるから。
だからどうか、俺を見て。
もっと俺のことを知ってほしい。
「……シキ……目、さまして……」
腕の中の彼女に、そっとキスを落とした。
はやく話したいよ、シキ…────



