キミと初恋、はじめます。





「……うわぁ」


思ったよりも、花園までの道のりは険しかった。


狭い植え込みをくぐり抜けたり、ちょっと高めの柵を飛び越えたり……

もはや道じゃない。


障害物競争でもしているようだった。


ご丁寧にも、途中から花園へ案内する看板があったから迷わずに来れたけれど。


……こんな所、知っていたとしても、誰も来ようと思わないよ。


でも最後、狭い道をカニ足で通り抜けた先に見えた花園の入口は、予想していたよりもずっと魅力的で。


フラワーアーチで作られた道は、まるでおとぎの国の入口のように、空から舞い降りる光で照らされて……

まるでそこだけ現実から離された別空間。