私、あなたを呪ってマス! ~こちびOLと凶悪な先輩、芹沢彰人の日常~

 社内での私の立場を考えんかいっ、と睨んでみたが、勝手な王様は、こちらを振り返る気配もない。

 最初は腹を立てていたのだが、あまりにこちらを見ないので、そのうち、不安になってきた。

 ……あの~、貴方、本当に私のこと好きなんですか?

 所詮、私は、ちょっと拾ってみた猫なのだろうか、と不安になったとき、保奈美が言った。

「芹沢くんって、あんまり面食いじゃないのね。
 こちびちゃんの何処が良かったのかしら?」

 横に居る友だちがちょっとやめなよ〜、と保奈美の袖を引いている。

「そうなんですよね〜」
と小春は、深い溜息を吐いた。

 おもむろに、保奈美の腕をつかみ、叫ぶ。

「聞いてくださいよ、先輩ーっ」
「なんなのよ、あんたーっ」

「だって、私にも未だに、なにがなんだかわかんなくてっ!
 あの王様は、私のなにがいいと言うんでしょうっ?

 ちょっとこう、かまって遊んでるだけなんですかねっ?」

「知らないわよっ。
 てか、声デカイわよっ。

 芹沢くんにまで聞こえるわよっ」
と保奈美は、彰人を振り返りながら、何故か心配してくれる。