私、あなたを呪ってマス! ~こちびOLと凶悪な先輩、芹沢彰人の日常~

 は? と振り向くと、
「こちびちゃん、目押し出来るのっ?」
と徳田が訊いてきた。

「目押しってなんですか?」

「いや、あんまり外さないから」

「ああ、なんかこう、機械が止まりたがってるのが見えるんですよ。
 次、これ出したいんだなって」

 なにそれ、訳わかんないーっ、と自分の台を打ちながらも、こちらを見ては、徳田が叫ぶ。

「おっ、こちびっ。
 凄いじゃないかっ」
と戻ってきた彰人が小春の両肩に手を置いた。

 気安く触るなーっ、と思ったが、彰人は肩に手を置いたまま、身を乗り出して、回っているスロットの台を見る。

 うわっ。
 顔が真横にっ。

 一緒に寝ていたときも、真横にあったのだが、何故だか、今の方がそれより、どきどきした。

「こちびっ!
 集中力を欠くなっ」

 代わろうか? と彰人は言うが、
「莫迦、お前っ。
 こちびちゃんの引きがいいんだから、このまま、こちびちゃんに打たせろっ」
と徳田が言う。

 ……あの、なんで、私以外の人たちの方が盛り上がってるんですかね?