「いいから、開けろ。
たまに帰ってきたお兄様に付き合え」
ええーっ、と言いながらだが、人の良い妹は、たまに帰ってきた、という言葉に悪いと思ったのか、ドアを開けてくれた。
「よし、俺が勝つまでやるぞ」
「なにその、最初から負けるの前提みたいな発言」
と言われてしまうが、花音は、引きがいいので、実は、勝負事には強い。
花札をやりながら、
「お前、最近、なんか色気づいてないか?」
と訊いてみると、
「なに言ってんのー」
と笑う声が空回りしていた。
兄妹というのは微妙なもので。
ずっと実家にいられても嫌だが、決まった相手が出来てしまうのも寂しい。
しかし、俺が誰かと結婚したら、花音とその誰かも姉妹になるわけか。
なんとなく、こちびを想像してみる。
なんの違和感もなく、この花札の輪に入ってそうだ、と思って笑った。
そこにもう一人、いつか花音の相手も入るだろう。
出来るなら、その相手も一緒にこうして遊べる相手であって欲しいが、と思いながら、花札をまた配る。
負けたからだ。
たまに帰ってきたお兄様に付き合え」
ええーっ、と言いながらだが、人の良い妹は、たまに帰ってきた、という言葉に悪いと思ったのか、ドアを開けてくれた。
「よし、俺が勝つまでやるぞ」
「なにその、最初から負けるの前提みたいな発言」
と言われてしまうが、花音は、引きがいいので、実は、勝負事には強い。
花札をやりながら、
「お前、最近、なんか色気づいてないか?」
と訊いてみると、
「なに言ってんのー」
と笑う声が空回りしていた。
兄妹というのは微妙なもので。
ずっと実家にいられても嫌だが、決まった相手が出来てしまうのも寂しい。
しかし、俺が誰かと結婚したら、花音とその誰かも姉妹になるわけか。
なんとなく、こちびを想像してみる。
なんの違和感もなく、この花札の輪に入ってそうだ、と思って笑った。
そこにもう一人、いつか花音の相手も入るだろう。
出来るなら、その相手も一緒にこうして遊べる相手であって欲しいが、と思いながら、花札をまた配る。
負けたからだ。



