私、あなたを呪ってマス! ~こちびOLと凶悪な先輩、芹沢彰人の日常~

 小春が座っているスツールに手をかけ、軽く口づけてくる。

「な……

 なにするんですかーっ!」
と叫ぶと、

「お前、此処までなにしに来た」
と言われてしまう。

「珈琲飲みにか?」

「いやいやいや、なんとなく流れで連れてこられただけですっ」

「流れで男に連れてこられるなっ」
と小突かれるが、いやいやいや、連れ込んだの、貴方ですよね? 何故、保護者のように叱りますかっ、と頭を押さえて思った。

「だいたい、芹沢さん、私のこと好きなんですかっ?」
と訊くと、彰人は少し考え、

「……さあ?」
と言ってくる。

 さあじゃないだろっ。

「帰りますっ」
「もう一時だぞ」

「えっ? あっ、ほんとだっ」

 しまった。
 タクシーで帰ると結構お金かかるんだよなーと小春は眉をひそめる。