私、あなたを呪ってマス! ~こちびOLと凶悪な先輩、芹沢彰人の日常~

「はあ、おっしゃる通りです。
 でも、さっきからのお話から推察すると、芹沢さんも誰とも付き合ったことないんじゃないですか?」

「ないぞ」
 あっさり彰人は言うが、いや、彰人の付き合ったことない、と自分の付き合ったことないは違う気がするな、と思っていた。

 この人の付き合ってない、は常に女性が周りに居て、特に誰と定めていないというだけの話では……とか思っている間に、会社が近づいてきた。

「あのー、せめて、手は離していただけませんか?」
と言うと、なんでだ? と言う。

「だって、誰かに見られたら……」

「この間、みんなにキスしてるとこ、見られただろうが」

 なにを今更、と笑われる。

 わあ、会社の前庭のライトアップが目の前だ、と思いながら、なんとか手をほどいてもらおうと早口に言う。

「いや、あれ、ゲームですから」

「じゃあ、これも罰ゲームですと言え」
とあっさり言われてしまう。

「ともかく、俺は今日は、お前をお持ち帰りすると決めたんだ」