私、あなたを呪ってマス! ~こちびOLと凶悪な先輩、芹沢彰人の日常~

 この王様と手をつないで歩いてたなんて知れたら、明日は、きっとリンチだ。

 こちびの癖に生意気だっ、とか言われてっ、とひとり妄想に耽っていると、彰人が、

「……お前、すごい顔色だが、大丈夫か」
と訊いてきた。

「貴方のせいじゃないですかーっ。
 だいたい、デートってなにするんだろうなってなんですかっ」

 いつもしてるでしょーっと訴えてみたのだが、
「いや、したことはない」
と言ってくる。

 は?

「なんだかわからないが、女の子に引っ張り回されることはあるが、自分がデートしようと思ったことはない。

 そういえば、奴らは手をつなぎたがるから、手をつないだら、デートなんだろうと思っただけだ」

 なあ? と確認され、

「……どうですかね?」
と答えてしまう。

 それを見て彰人が鼻で笑った。

「どうせ、お前もちゃんとデートとかしたことないんだろうから、訊いても無駄か」

「ありますよ」
と言うと、彰人が、なにっ? と振り向く。