「口から勝手に出たんです」
いや、いろいろ考えてはいたのだが、付き合えと言ったときの、暗い明かりの中の芹沢彰人があまりにも格好良かったから。
やはり恐ろしい生き物だ……イケメン。
「じゃあ、付き合わないのか」
「は……はい?」
なんだか話が曖昧なままのうちに、黒い制服を着た店の若い男が彰人に気さくに声をかけてきた。
どうやら、友達らしい。
む。
美形の友だちはやはり、美形、と思って眺めていると、
「あー、じゃあ、ちょっとだけな」
と彰人が立ち上がる。
こちらを見て、
「ちょっと待ってろ」
と言ったあとで、彰人はひとり、グラウンドピアノのところに行った。
「すみませんね、デート中」
と泉田というその黒服の男が謝ってくれる。
「今日、ピアノ弾く予定だった人の車が途中で故障して来れなくなっちゃって」
グラウンドピアノの前の彰人があまりに様になっていて、いえ、デートじゃないんです、と弁解することも、うっかり忘れる。
わ……
意外な音。
なんでも出来る人だから、相当上手いんだろうとは予想していたが。
いや、いろいろ考えてはいたのだが、付き合えと言ったときの、暗い明かりの中の芹沢彰人があまりにも格好良かったから。
やはり恐ろしい生き物だ……イケメン。
「じゃあ、付き合わないのか」
「は……はい?」
なんだか話が曖昧なままのうちに、黒い制服を着た店の若い男が彰人に気さくに声をかけてきた。
どうやら、友達らしい。
む。
美形の友だちはやはり、美形、と思って眺めていると、
「あー、じゃあ、ちょっとだけな」
と彰人が立ち上がる。
こちらを見て、
「ちょっと待ってろ」
と言ったあとで、彰人はひとり、グラウンドピアノのところに行った。
「すみませんね、デート中」
と泉田というその黒服の男が謝ってくれる。
「今日、ピアノ弾く予定だった人の車が途中で故障して来れなくなっちゃって」
グラウンドピアノの前の彰人があまりに様になっていて、いえ、デートじゃないんです、と弁解することも、うっかり忘れる。
わ……
意外な音。
なんでも出来る人だから、相当上手いんだろうとは予想していたが。



