私、あなたを呪ってマス! ~こちびOLと凶悪な先輩、芹沢彰人の日常~




 小春は、結局、そのまま、彰人に、彼がよく行くというホテルの二階にある雰囲気のいい店に連れて行かれ、呑んでいた。

「此処はお前の奢りな」
と脚を組んで、座り心地のいいソファに、どっかりと座った彰人が言う。

「ええーっ、なんでですかっ」

 此処絶対高いっ。
 座っただけでお金取られるしっ、と思ったのだが、彰人は、
「キスしてやったのに、この俺様を呪うとはどういうことだ」
と言ってくる。

 あのあと、結局、洗いざらい、しゃべらされてしまったのだ。

 それにしても、してやったのにってなんだ、と思いながら、
「だって、初めてだったんですよーっ」
と訴えてみたが、王様は腕を組み、冷ややかにこちらを見下ろし、言ってくる。

「ああいうときはしなきゃ場がシラケるだろ」

 貴様っ、場がシラケるとか、そんなことで私のファーストキスをっ、と思っていると、彰人は一瞬考え、
「ほんとはあのとき、お前が八を持ってるの、見えてたんだ」
と言ってきた。

 え……。