みんなが二次会に流れてく中、
「彰人」
と菅野が彰人の側に来た。
「お前、なんだ、さっきのは」
と言ってくる。
「おう、菅野。
気をつけて帰れよ」
……彰人さん、たまには人の話、聞いてあげてください、と横に居た小春は菅野に同情気味に思った。
この噛み合わない会話、よく自分と彰人の間でも行われているからだ。
「あのー、班長、なにかお話があるみたいなんですけど」
と菅野が可哀想になり、口を挟んでみたのだが、彰人は、
「俺にはない」
と言う。
いやいやいやいや、と目で訴えると、彰人は溜息をつき、
「わかった。
じゃあ、別の店に行こう」
と言ってくれた。
結局、三人で、さりげなくみんなから離れ、泉田の店に行くことになった。



