めぐる、めぐる、ヒカリ

ほんの数ヶ月前まで、

私は世界の中心にいた。

そう信じていられるぐらい、幸せだった。

パパは国会議員で、たくさんの人から先生、先生って呼ばれて慕われていた。
あんまり家にいなくて顔を合わせる日は少なかったけど、私には甘くて、欲しいものは何でも買ってくれた。

ママはお嬢さん育ちで世間知らずだったけど、優しくて料理だけは上手だった。
ママとショッピングに行くのが私は大好きだった。

お手伝いの多恵さんは料理以外の家事が全く出来ないママに代わって、家の中を取り仕切ってくれていた。
お嬢さんは美人ですねっていつも褒めてくれた。


友達だって、たくさんいた。

特に飛鳥と雪は初等部からずっと一緒だったから、親友というより姉妹みたく仲が良かった。放課後はいつも3人で原宿に行ってカフェでお茶するのが日課だった。


彼氏の勇平。 サッカー部のエースで、学校で一番もてる男の子。 正直に言えば、私は別に好きだったわけじゃないんだけど勇平は私にベタ惚れだった。