めぐる、めぐる、ヒカリ

この街での透明人間としての暮らしは、私にはどうしても現実感がなかった。
悪い夢を見ているような、そんな感じ。


翌朝目が覚めたら、そこは私の部屋で、チェックのスカートがお気に入りだった制服を着て、大好きだった友達と彼氏がいる学校へ向かう。

少し前まで当たり前だった幸せな日常に戻れるんじゃないかって、そんな気が今もしている。


ーーそれとも、

東京での暮らしの方が夢かな。

私は生まれた時から透明人間だったのかな。

あまりにもつまらない自分の人生に絶望して、幸せな夢を見たのかも知れない。


どっちが夢で、どっちが現実か、もうわからないし、わかりたくもなかった。